
教師の給料っていくらもらえるの?

新卒教師時代から30代後半くらいまでの教師の給料の変遷を知って、未来の収入事情や貯金額の予測をつけたい!
教師を目指す人にとって、教師の給料事情は気になりますよね。
前回の【教師の給料(初任から4年目教師の給料明細を公開)】記事で、大学を卒業したばかりの教師の初任給についてお伝えしましたので、今回は、30歳の地方在住中学教師時代の教師の給料事情について、実際にいくらもらっていたのか?という疑問を、実体験からお伝えします!
初任から4年目教師時代の給料が知りたい方は、前回の記事を読んでください!
第2弾の今回は、地方の中学校で務めた30歳の教師の給料を紹介します。
この記事を書いているモグモグ先生は、教員採用試験に3回合格して、3回退職した異色の経験をもつ元教師です。
中学校、高等学校、特別支援学校で合わせて13年間正規教員としての勤務経験があり、学校現場や校種の違いについて豊富な現場感覚をもっています。現在は教員を退職し、別業種で収入を得ています。
⇒モグモグ先生のプロフィールへ
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教師の給料大公開【30歳地方在住の中学校教師の場合】
30歳地方在住の中学教師になるまで
22歳で新卒教師になって、26歳で海外留学のため1回目の退職をしたモグモグ先生。
30歳を前に日本に帰国すると、田舎の地方で教師として働いてみたいと思い立ち、地方の教員採用試験を受験したところ合格。
その地方は、教員採用試験に中学校と高校の区分がなかったこともあって、個人的な希望は高校の勤務でしたが、全く希望を聞いてもらえることもなく、中学校教員として働きはじめました。

地方の教員採用試験は採用数が各教科5人ほどしかいなく、かなりの高倍率でした。
小学校は2倍にも満たないんですけどね…。
30歳地方在住の中学教師の給料額
気になる30歳地方在住の中学教師の給料額は、手取り額が26万円でした。

気になる明細の内訳としては、30歳の中学教師の給与が25万6千円。
部活などの特殊勤務手当が1万2千円、住居手当と通勤手当を合わせて3万8千円で、支給総額が31万円。
税金やら掛け金が引かれて、手取り額は26万4千円ほどでした。
そこから、僕が勤めていた中学校は給食費が5000円ほどかかり、それに加えて校内の教員が加盟している同僚会費が月額5000円(高いよ…)かかったこともあって、合計1万円引かれていたことから、手元に残ったのは25万円ちょっとでした。
中学教師の勤務状況・働き方について
中学教師はコスパが悪い
仕事のやりがいや充実度は別の話として、中学教師は給料と時間で考えたときにコスパは非常に悪いです。
もう、最低ランクと言っていいでしょう。
平日の部活は残業代となる特勤は0円だったし、土日も月に8回中7回出勤して1万5千円でした。時給で考えると、250円くらいでしょうか?
日々の仕事も激務で、月に100時間以上の残業を毎月していたことを考えると、給料の金額としては都心で働いていた20代の新任教師時代よりも少しだけ増えましたが、勤務時間が格段に増えて、けっこう厳しい給料事情だったという感想です。

ちなみに、教員の残業代と言われる夜間勤務手当(教員特別手当)は、3300円でした。
100時間以上残業して、3300円…。 泣けてきますね。

僕の結論としては、中学教師はかなりの激務の割に給料額が少ないですね。
これじゃ、もたないよ…。
中学教師の働き方
中学校教師ってどんな仕事なの?という疑問を知りたい方は、リアルな働き方をまとめた記事があるので読んでみてください!
結論としては、僕が働いた史上で最も殺伐としていたのが、地方の中学校の現場でしたね。
現場の先生が少なく、年齢層が高く、皆が忙しくて誰も助けてくれず、管理職もオラオラ系の聞く耳持たず。
帰宅時間が12時を回ることも珍しくなく、正直な感想を言えば、あんな生活は二度とできないと思っています。
今もあの職場はあの頃と変わらず、同じような勤務環境なんだろうか…。
30歳中学教師の給料明細まとめ
30歳の中学教師の給料明細をお届けしました。
30歳中学教師の給料手取り額は、26万4千円
100時間残業した地方の中学教師の残業代は、3300円
30歳で地方在住の中学教師の給料額は26万4千円でした。
また、100時間残業したものの、いわゆる残業代は3300円でした…。
この他に、夏と冬にボーナスが入るのですが、ボーナスについてはまた別の記事で紹介したいと思います。
また、次回は30代後半の教師の給料変遷についてもお伝えしますね!
30代後半になると、グっと伸びてきている感覚がありましたよ!