
特別支援学校の教師になりたいんだけど、やっぱり大変なんですか?

大変の種類にもよるけど、生徒はかわいいし、仕事の休みもとりやすくて、教師の仕事の中では一番ホワイトな職だと思うよ!

具体的にどんな仕事をするんですか?

特別支援学校には知的障害や肢体不自由が分かれていて、それに加えて盲学校、ろう学校などの種類もあって、それぞれ特徴が違うんだよね。
学校の中に小学校から高校までがあって、子どもの成長を感じられる職場ですよ!
この記事では、特別支援学校で正規教員として働いた経験のある僕が、特別支援学校教師のリアルな働き方や、他の校種との違いについてお伝えします。
特別支援学校教師として働きたい方や、教師として働いているものの現在の働き方に疑問を感じている現役教師の方に読んでもらえれば嬉しいです。
この記事を書いているモグモグ先生は、教員採用試験に3回合格して、3回退職した異色の経験をもつ元教師です。
中学校、高等学校、特別支援学校で合わせて13年間正規教員としての勤務経験があり、学校現場や校種の違いについて豊富な現場感覚をもっています。現在は教員を退職し、別業種で収入を得ています。
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特別支援学校教師のリアルな働き方や、仕事の特徴を教師として勤務したことのある経験からまとめました。
個人的には特別支援学校の教師は、教師の中でも最もホワイトな環境で働ける職業だと思っています。
特別支援学校は、教師の中で最もホワイトな環境で働ける職場
1つの特別支援学校に小学校から高校まである学校もあって、先生の数は200人近い学校も珍しくありません。
20代の若い教師も多く、職場に活気があって、土日もほぼ完全に休み。
部活もない場合が多いので、夏休みや冬休みなどの長期休暇も生徒は学校に登校しないケースがほとんどです。
18時頃までに帰る教師も多く、「仕事がブラックだから辞めたい」という人は、あまり聞いたことがありません。
反面、複数担任制なので、1つのクラスに3人くらい担任の教師がいて1年間かなり密接に関わるので、馬が合わない人と組んだときに精神を病む方や、仕事をお休みする教師が多いのも印象的でした。
- 一人当たりの仕事量は少なめで土日も休み
- 授業の空き時間がないから17時までがあっという間で日々が忙しい
- 生徒が動き回ることが多く、体力仕事な面もある
- 長期休暇はまとめて休みをとれる
- 複数人で担任をもつので、人間関係の繋がりが濃くでストレスがかかることも
- 授業がどんなにクソでも生徒から文句が出にくいので、怠惰な教師もいる
特別支援学校の教師は、一人当たりの仕事量が他校種に比べて少なめです。
理由は、中学校や高校に比べて、教員数が圧倒的に多いことが原因です。
僕が勤めていた特別支援学校は、1つの学校に200人近い教師がいました。200人ですよ!
1つの学校に教師の数が多いということは、校務分掌の仕事や授業が分けられるということでもあり、1人あたりの仕事量は圧倒的に少なかった印象です。
授業もメインで担当するのが週に1コマ〜3コマだけということも、珍しくないですね。
特別支援学校の教師は、1人当たりの仕事量が他校種に比べて少ない
部活も中学や高校に比べて、そんなに活発ではない学校はほとんどのため、土日も休めます。
教師といえば、土日も働くのが当たり前というイメージですが、特別支援学校の教師は土日をしっかり休めるのは大きいですね!

特別支援学校の教師時代は仕事の量は少なかったので、授業作りに注力できました。
土日もほぼ休みなので、リフレッシュできるのも大きかったです。
特別支援学校の教師は、空き時間がほとんどないので、一日中生徒とべったり一緒にいることになります。
朝の9時から15時頃まで、もちろん給食の時間やトイレの時間もべったり一緒です。
そのため、生徒が帰ってからしか自分の仕事ができず、生徒下校後の15時半頃から退勤時間の17時まではあっという間。
その間に休憩時間の45分もあるし、会議もあるので、自分の仕事をする時間は17時以降になることが多いんですよね。
特別支援学校の教師は、自分の仕事をする時間がない

1人当たりの仕事量は少ないかわりに、時間がないから、なかなか仕事を終わらせられないこともあるんだよね。
特別支援学校の教師は、生徒が動き回ったり一緒に活動したりするので、体力仕事の一面もあります。
例えば、朝の運動と称して一緒にランニングをしたり、肢体不自由の生徒を車椅子から降ろすために抱えたり、トイレの介助のために何度も往復したりするようなことがあります。
なので、特別支援学校の教師は、体力仕事の面もあって、生徒が下校する17時頃にはクタクタになっていることが多かったです。

多様な生徒がいるので、配属が知的障害か肢体不自由か、小学校か高校かによってもけっこう違いがありますね。
特別支援学校の教師は、生徒と一緒に動き回る
特別支援学校は生徒が教師に不満を言ってくるケースはあまりありません。
なので、教師がどんなにクソな授業をしても、生徒は不満を口に出すこともない(行動にはでますが…)ので、教師はサボりがちな人が多い印象があります。
生徒からの評価が返ってこないので、「こんなもんでいいだろ」という感覚になってしまうんですかね。
特別支援学校は、中学校や高校に比べて「この人、大丈夫?」という教師の割合が多かった印象があります。

特別支援学校の教師は他の校種に比べて怠惰な人が多かった印象があります。
反面、スペシャルな教師も多かった。
特別支援学校の教師は、生徒からのクレームが少ないから怠惰な教師が多め
お伝えしている通り、筆者のモグモグ先生は、中学校・高校・特別支援学校での教員経験があります。
そこで、特別支援学校教師の仕事や働き方を、中学や高校などの他校種の教師と比較してみます。
実際の勤務時間 | 生徒や教師との人間関係 | 保護者対応 | |
中学校 | 圧倒的に長い | 殺伐とすることも | 難しい |
高校 | 標準 | 良好になりやすい | 標準 |
特別支援学校 | 短い | 良い面・悪い面あり | 難しい場合も |
特別支援学校教師の勤務時間は、中学や高校教師と比べて短いです。
理由は先ほど挙げたように、教員数が圧倒的に多いことで、一人あたりの仕事量や授業数が少ないからです。
また、部活動が活発ではないので、土日や長期休暇に休みをとれるのも大きいですね。
特別支援学校は、勤務時間の観点ではホワイトカラーの職場と言えます。
特別支援学校教師は、人間関係に悩む教師が多い印象があります。
理由は、複数担任制のため他校種よりも教員間の関わりが密接で、コミュニケーションが合わない教師と一緒に組むとかなりのストレスになるからです。
反面、職場に100人から200人くらいの教師がいて若い教師もたくさんいる職場なので、気が合う人も見つかりやすく、職場のコミュニティが充実しやすい職場とも言えます。
特別支援学校教師は、保護者対応は難しいケースが多いです。
障害のあるお子さんを育ててきた保護者の方は、周囲から理解されなかったケースが多く、自分の子どもを守るために自分の意見を主張するケースが多くあります。(もちろん、良いこと)
教師は保護者とのコミュニケーションに失敗すると、敵として見なされてしまって、強い当たりをされてしまうケースが多くあったのを何度も目にしました。
中学教師の働き方って、どうなの?という疑問を知りたい方のために記事を書きました。
⇒『中学教師のリアルな働き方|中学教師ってどんな仕事?』をご覧ください。
高校教師の働き方って、どうなの?という疑問を知りたい方のために記事を書きました。
⇒『高校教師のリアルな働き方|高校教師ってどんな仕事?』をご覧ください。
特別支援学校の教師は教師の業界の中では極めてホワイトになりやすい職場です。
とはいえ、自分の性格や興味と、特別支援学校教師仕事が合わないと考えて、仕事を辞めるケースも少なからずあります。
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この記事では、特別支援学校教師のリアルな働き方をまとめてきました。
特別支援学校教師は学校業界の中では特にホワイトな校種と言えます。
とはいえ、休日の部活動も受け持たなければいけないことも多く、土日休みをとれるか?と言われれば疑問をもつ職場とも言えます。
もちろん、教師の仕事なので定額働かせ放題ですし、『頑張っている教師ほど待遇が悪くなる』という悪循環はなくなりませんよね。

とはいえ、高校教師はやりがいも大きいのであなたが『教師の仕事』に熱狂しているならば、とてもいい職場と言えるでしょう。
ただ、1つだけ覚えておいてほしいのが、高校教師だけが「働く場所」ではないということ。
もし、高校教師に行き詰まっているならば、中学や特別支援学校など他校種への異動を強く希望してみるのも一つの手法です。
どうしても心が持たなければ、休職を考えるのも一つの方法です。
あなた自身の心を保ちながら、転職活動をしたって全く問題ないわけです。
高校教師のリアルな働き方を考えて、これからのあなたらしい人生を歩んでいってください!